葬祭ディレクター
葬儀社がお客様(ご遺族さま)のお手伝いをする期間は、決して長くありません。
数日~1週間というケースがほとんどですので、ご葬儀の打ち合わせをする際にお会いして1-2時間で、大切な方のお見送りをお手伝いさせていただく信頼を頂戴することになります。
お客様と業者という立場は変わりませんが、根っこのところは人としての信頼で、ご遺族の納得がいくご葬儀を執り行うという目的をご一緒します。
ご要望を伺うだけでなく、ご提案をするのは協同の意識があるためで、
必ずしも利益につながるわけではありません。
しかしご葬儀の最後、お骨壺やご遺影を大切に抱えたご遺族がおうちに帰られるのを見送りお辞儀をする時、言いようのない熱いまたは温かい思いに満たされます。
何百回やっても慣れることがありません。
ご遺族さまにとってはたった一回のご葬儀だからです。
人と人との関係が薄くなったと言われるこの時代ですが、ご遺族様やご関係の皆様にお話をお伺いすると、会ったことのない故人様の人生に触れる思いがします。
死ではなく”いのち”に触れる思いがするのです。